• 本を読んで再考する

情報の文明学

梅棹 忠夫 著 より引用 情報産業は工業の発達を前提としてうまれてきた。印刷術、電波技術の発展なしでは、それは、原始的情報売買業以上にはでなかったはずである。しかし、その起源については工業におうところがおおきいとしても、 …

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自由からの逃走

エリッヒ・フロム著 からの引用 われわれの分析の結論は、自由は不可避的に循環して、必ずや新しい依存に導くということになるのだろうか。すべて第一次的な絆から自由であることは、個人を非常に孤独な孤立したものとするから、かれは …

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ポスト資本主義

科学・人間・社会の未来 広井良典著 より抜粋 経済というものは、ある段階までは物の豊かさが増大するという形で推移する。ところがある段階を過ぎると、経済成長とはほとんど「スピードが速くなる」ことと限りなく重なっていくのでは …

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危機の二十年

理想と現実 E.H.カー著 より抜粋 政治を考察するもののまず第一の仕事は、ユートピアンの殿堂が実はうつろな構築物であるということをリアリストからの批判によって明らかにすることである。まがいものが打ち壊されて初めて、代わ …

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ファイナンスの哲学

ファイナンスの哲学ー堀内勉 より抜粋 中世封建社会の農民は、封建領主が保有する荘園に居住し耕作に従事していた。職業選択や移動の自由はなく、また領主に対して重い賦役や生産物地代、結婚税、死亡税、教会税などを負担し、領主裁判 …

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減価する貨幣とは何か

シルビオ・ゲゼル入門ー廣田祐介 より抜粋 同じ価値(たとえば五万円)のモノでも、お弁当やお米や本などの商品を持っている人と、現金を持っている人では、全然立場が違うわけです。商品を持っている人の場合にはその商品をできるだけ …

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貨幣共同体について

貨幣によって得られる自由もある。失うものもある。 貨幣論ー岩井克人より抜粋 貨幣とは、言語や法と同様に、純粋に「共同体」的な存在である。貨幣共同体ーそれは、なにかを共有することによって形成された社会的関係であるという意味 …

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